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小値賀 古民家ステイ
「鮑集・日月庵・先小路・親家」
古民家レストラン「藤松」
長崎県小値賀町
一棟貸し宿泊施設(4棟)・レストラン
所有者:小値賀町
実施年:2008-2010年
・調査
・古民家の活用企画およびプランニング
・設計監修および施工監修
・家具インテリア監修
※(株)庵 在籍中に参画
小値賀町では、少子高齢化によって人口が3000人をきり、島の高校の存続を危ぶむ声も聞こえていました。
高校がなくなるということは、子どもの高校入学を機に、家族揃って島外へ移住してしまうことが考えられ、このままでは次世代を担う若い世代が島からいなくなってしまうのではないか。また、町内中学生の約3割が、町内での就労を希望しているにも関わらず、ますます雇用の機会は減っていく。当時、小値賀町では民泊や自然体験を中心とした青少年向きの旅行受入を積極的に行い、好評を得ていましたが、それだけでは雇用を増やせないことがみえていました。
そこで、若者が島に住み続けられるよう、島の魅力を活かして働ける場(雇用)をつくることを目指すこととなりました。
まちの課題となっていた”空き家”を活かして、”都会の大人の旅行者”を利用者イメージとした観光サービスにまちぐるみで取り組むことになりました。
小値賀島の複数の集落に点在する古民家ステイは、漁師の住宅や銘家の屋敷など、大小さまざま。島でそれぞ れの役割を担ってきた古民家を、新たに”宿泊滞在施設”として快適に過ごせるよう整えました。
小値賀島の東、前方湾に面する広大な敷地に構える大きな屋敷は、かつて捕鯨や酒造りなどで繁栄した島屈指の商家「藤松家」。築160年を越えてなお、風格ある佇まいを残すこの屋敷を、島の豊かな食の恵みをいただけるレストランとして整えました。
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